
火災時に発生する旋風のなかでも、横風が吹いている条件での火災域の風下に発生する旋風はその報告例が非常に多く、被服廠跡を襲った旋風も当時の証言や気象条件、火災状況などからこのタイプのものであった可能性が高いと考えられます。しかし、旋風の発生条件や発生メカニズムはいまだ解明されておらず、その対策も全くとられていないのが現状です。
そこでわたしたちは、火災域の風下に発生する旋風の発生を予測できるよう、その性質・発生メカニズム・発生条件を、さまざまな規模の実験をとおして調べています。
これまでの実験で、火炎風下の床面(地表面)付近には、旋風の源ではないかと思われる数種類の渦が発生していることがわかってきました。さらに、これらの渦の形成過程には、横風に逆行する空気の流れなど、火炎風下の複雑な流れが関与していることなども明らかになりつつあります。
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